時計師 関口 陽介

私は、自身の時計が語ることを何よりも大切にしています。
私がダイヤルを製作する際に用いる道具は、数値制御機械のような精密さを持ってはいません。
部品と直接向き合い、手を動かしながら生まれる結果は、決して“完璧”ではありません。
しかし、私にとってそれは欠点ではなく、むしろ自然なことなのです。

生きている時計をつくる。

私を魅了するのは、人が奏でる音楽や、芸術家が描く線や色彩です。
そこには必ず、創り手の息遣いと感情が宿っています。
コンピューターには、それを感じることはできません。
私の時計には、私自身、そして仲間やチームの心が込められています。
それこそが、最も大切にしている要素です。
私の目標は、「生きている時計」をつくること。 ただ物理的に存在するだけのものではなく、 時を超えて、時計師の人生を感じていただける存在であってほしいのです。

Biography

1980年
群馬県伊勢崎市生まれる。
2004
明治大学卒業後、23歳で単身渡仏。
2007
独学でフランスの国家時計技師資格(CAP)を取得。
2008
スイス時計ムーブメント製造会社ラ・ジューペレ社に入社。
2011
スイスメゾン時計ムーブメント製造会社クリストフ・クラーレ社に入社。
2016
スイスラ・ショー・ド・フォンにあるjuval horlogerieの専属時計師の仕事を行いながら大手時計ブランド数社からのアンティーク修理を請け負う。
2020
独立し【YOSUKE SEKIGUCHI Le Locle】を立ち上げる。
2021
一作目となるモデル“Primevere (プリムヴェール)”を発表。

雪の下でも待ちきれずに花を咲かせるプリムヴェール(サクラソウ)。
その姿は、私の時計が時を刻みはじめた象徴です。
時計づくりは、私が長く思い描いてきた仕事でした。
三枚の花びらは、妻と二人の子どもを表しています。
このロゴはその想いをかたちとして表したものです。
私自身のイニシャルもまた、 これらの時計の中に静かに込められています。

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